■カリブの海賊、死者の宝箱
……あーあ、続いちゃったよ別に良いけれど。
なんていうのでしょうか……自由とロマンのキャプテン、ジャック・スパロウを期待していた身としては何ともかんともといった話でしょうか。逃亡者のキャプテンを見たかったわけではない。
全体的にまあお前ちょっと待てよみたいなコミカルなシーンがままあるのですが、逃げなくてはならないものの前にお前らそんなハシャギ回ってる場合? と言ってしまうというか、そんな蒸気船ウィリーじゃねえんだからアンタというか (蒸気船〜、一部見ただけに過ぎないのですが)。
未開の民族的な人々から逃れるシーンも、別に必要なシーンではないでしょうし……あの一連のシーンを削って、話をまとめて、時間を少し長くしてでも話を続けないで1話にまとめた方がスッキリしたのじゃあないでしょうか。
いや、前作が面白かったと思う要素と個人的に思ってるもの、「個性豊かなキャラクター(というかジャック・スパロウ)」「某ネズミーのアトラクションに合わせた演出」「分かりやすいストーリー(呪われた財宝、奪われた恋人)」がほとんど満たされていないんじゃあないか、と思ってしまったのです。
「個性豊かなキャラクター」……前作よりも余裕のないジャック・スパロウ、どっちつかずのエリザベス。ウィル・ターナーは前作よりも活躍してる印象があったのですがなんかこう、叫びそうになる何かはないんだよナァ。個人的にノリントン(元)提督はすげえ輝いてたと思う。
「アトラクション合わせの云々」は近作にないことは明白ですね。前作でやるだけやったのですから。
「ストーリー」。いや、デイヴィ・ジョーンズがなにをしたいのかが分からない。何故彼は幽霊船を操って船を沈めまくるのか。決して叶わぬ愛への悲嘆ってコトでしたか? 何も考えずに航海できる男達への羨望と嫉妬? ええ、分かってませんが何か(何をえらそうに
ソレにしたって別に同じ船乗りを襲う理由にはならない気がするワケですが。いや、それが続編で明かされたら明かされたでまあ待て先に言おうぜそういうことはようブラザー、とか言っちゃう気が。
悪役が「悪役」ではなく単なる「脅威」にしか見えない。
ジャック・スパロウがああいったキャラである以上、それは結構致命的じゃないのかしら。
見方を変えてしまえば (むしろ変えるまでもないのですが) デイヴィ・ジョーンズは「ブラックパール号と13年の自由」を与えた対価――正当な報酬を受け取りにきただけだと言わざるを得ない。そして我らがジャック・スパロウはその約束を果たさずに身代わりを用意しようとし、そこから逃れようとする。
果たして「悪」と呼べるのは誰?
ジャック・スパロウが与えられた13年の自由の価値は、100年の強制にも充分匹敵するものでしょう。いやまあ、この辺は何処までも私個人の感想なのですが。
本にせよ何にせよ、私は「○部作」が好きでないってのはあるのでしょうが……だってスッキリしねえよ。せめてハリー・ポッターみたく1部1部に関連性を持たせながら独立させてくれよ!
とりあえず、次作へのヒキは前作を見ていること前提。
そして前作を見てるうえで「えーっとコイツ誰」と最初の1秒脳が停止すること請け合い。
あとわんこは、ご愁傷様でした。
最後にオチを付けんがためにあの一連のシーンがあったのかしら。
■ふたつの十字架、奇妙な黄昏
――とにかく、ご馳走様でした。
最高に面白いと思ったのは、「それぞれのPCにとってのレネゲイドとは何か」。PCを半ば強制的に考えなくてはならない状況――うああ、なんかすげえ楽しそうだよ!?
つってもあの時代に、というか時代モノ全般に疎い私にやらせるとキャラだけで完結しかねない世界ではあるのですがはてさて。いや、我らの中にウィアード舞台でDXやろうぜ言い出す猛者、いなさそうですが。
いたら私は乗りたいナァ(何宣言
私個人としては、ウィアードで遊ぶとなったらそれなりの下地は急ごしらえでも造ろうと思うから、予告があればそれなりに下調べるかな。理由はさておきソレで時代に興味持てるんだったら良いんじゃねえかしら。というかソレこそ学問のあるべき姿、興味から入っていく事はごく自然なことではないのだろうか。だって学校の歴史教育なんて事実を淡々と話すだけで味がないもの、肉は塩胡椒で食いたいよ。
男性が戦云々から歴史に入り、女性が人物から歴史に入ったとしてもソコに大した差異はない、興味を示さないよりも充分に価値のあることだと思うわけで。キャラクター関わっていなければ興味を示さない、大いに結構。キャラクター(人物)がいなければ歴史なんてそも存在しないのです。
と某方の日記をみて居直ってみるにわか三国だの戦国だのスキー。ちなみに私、好きなキャラ(きっぱりとキャラ)の関わらない云々にはそりゃあもう飛ぶ鳥を落とす勢いで無関心ですぜはっはっは(駄目じゃん
閑話休題。
レネゲイドの解釈という遊び方の提供、カラーページのような素敵過ぎる世界観の構築が今回の一番おおお、と思ったところでした。「脅威!これがナチス超人兵団だ」のあたりとかフツウに「どの辺がDX!?」とか叫びましたわけで。
今までのDXは現代社会が舞台である以上「日常を護る」というテーマが付きまとっていたわけなのですが……日常なにソレ美味しいのぐらいのテンションになってみるだけでここまで世界が変わるなんて。感動しました。
つってもその日常云々のテーマが完全に明後日の方向にフッ飛んだワケでもなさそうなカンジであるからして。視点の変換。"奇妙な"の名に相応しい。
ウィアードを遊ぶにあたって必要なものは知識より伊達と酔狂なのじゃないかしらと言ってみる。もしくはこのテの世界を理解(共感?)するだけの遊びと獲得。
つくづく歴史モノに弱い私が言うのもおかしな話ではあるかもしれませんけれどね。いや実は歴史弱いどころの騒ぎじゃないのですけれどね、フランスって何処でしたっけ (※歴史弱いどころか頭が弱い)
機会があって許されるのであれば是非やってみたく (やってみたいと思わせるだけのパワーがあった!) 、同時に私のTRPG環境ではやや厳しいかなと。フレーバー (あるいは横道) を容認できないほど時間のない環境じゃあ、ちょっと。というかそれ以前に台詞を噛まずに言える様になってから言えばって話か。うーん、精進しないとナァ。
あ、水分を摂取しながら読むと危険かもしれません。ボンソワールボンソワールあたりで摂取しようとした水分が口から噴出しかけたので。モナムー。
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